前回はタレットについてお話しましたが、今回はその続きとしてロケット・ミサイル・ドローン艦の立ち回りについてお話したいと思います!
毎度の事ながら、あくまで私個人の意見になりますので、この記事に書いてある事を絶対とは思わず、使えそうだと思ったトコだけ参考にして頂ければ幸いです!
ちなみに今回は、下記のリンクに書いてある内容をある程度理解している人向けに書き進めていきたいと思いますので是非ご覧下さい。
・ミサイル((EVE Online Japan Wiki)
※ミサイルについての基本中の基本。
・データ・ミサイルの種類(B-OSP Wiki)
※「ミサイルの射程距離の概念」について言及があります。
・ダメージ計算式((EVE Online Japan Wiki)
※「爆発半径(Explosion Radius)」と「爆発速度(Explosion Velocity)」について詳しく書いています。
・Drone((EVE Online Japan Wiki)
※ドローンの長所や短所、使う上でのポイント等、多角的にまとめられておりオススメです。
・基本は相手の苦手な距離を「オービット」
ロケット(ミサイル)やドローンは目標を自動追尾するため、相手を射程内に捉えている限り攻撃がほぼ命中します。
ただし火力自体は低いため、タレット艦と正対して戦うと高確率で撃ち負けてしまいます。
そのため、ロケット(ミサイル)艦やドローン艦は、相手の苦手な距離をオービットして、攻撃をかわしながら戦う事が基本となります。
【近距離戦におけるロケット、ドローン艦の戦い方】
・代表的な船:ブリーチャー、ケストレル、トリスタン等
・立ち回り方:至近距離~10㎞以内で相手の苦手な距離を維持して戦う
・長所 :攻撃がほぼ必中。安定して一定のダメージを与えられる
・弱点 :DPSが低い
基本的に短距離タレットや小型ニュートは7000m程距離を取る事で、長距離タレットは至近距離でオービットする事で攻撃をかわせます。
ロケット艦やドローン艦を使う場合は、この点を意識して相手のタレットが当たらない距離(7000m or 500m)でオービットするようにしましょう。
ちなみに相手が何のタレットを装備しているかは、撃たれた瞬間に「ログとメッセージ」を見るか、船の外観(タレットの形状)を見る事で確認出来ます。
特にログとメッセージについては、戦闘が始まった瞬間に必ず確認する癖をつけましょう!
・ログとメッセージ (常に出しておきましょう)
・タレットの形状一覧(小型タレットは左側)
・相手が近距離タレット・ニュートを装備していた場合
相手がブラスター、オートカノン、パルスレーザー、小型ニュートを装備している場合は、7000m台でオービットするのが有効です。
私が7000mオービットする際は、以下の4点を意識しています。
1.デフォルト距離は7000mより短めに設定する事
オービット中は慣性で機体が外に引っ張られるので、その分を考慮して「オービット」のデフォルト距離を7000mより短めに設定しておきましょう。
私の場合は「一定距離を保持」も含めて6750mに設定して、6500~7500m台をキープ出来るようにしています。
2.5秒に一度は相手との距離を確認する事
7000mでオービットしていると、気付かない内に相手との距離が離れてスクラムが外れる事(相手を逃がす事)が多々あります。
たった数秒で大きく距離が開く事もあるので、最低でも5秒に一度は相手との距離を確認する癖をつけましょう!
3.相手との距離が開いた場合の対処法
相手との距離が7800m以上離れた場合は「一定距離を保持」を選択し、すかさず「オービット」を選択してみて下さい。
こうする事で船が素早く相手の方へ向き直り、設定した通りの距離でオービットし直すはずです。
それでも距離が安定しない場合は「オービット」のデフォルト距離そのものを短くしましょう。
私の場合は6500m…6250m…と250m(1000mの1/4)刻みで調整して、適切な距離を保つようにしています。
戦闘中であってもデフォルト距離は必要に応じて変えましょう!
4.アウトポスト内で相手を待つ場合
アウトポスト内で相手を待つ際は、基本的にビーコンから4000~4500m程の距離を維持して待機しておくと良いでしょう。
こうする事で戦闘が始まった瞬間、相手に対して確実に退き撃ちしながら距離を取れます。
ただし、相手が近距離カイト・ロングカイト艦の可能性がある場合は、ビーコンに対して出来るだけ接近して相手を待ちましょう。
EX.7000mオービット出来ない場合は…
もし相手の方が速くて距離を取れない場合は、500mオービットしつつABをオーバーロードして、出来るだけ角速度を大きく取りましょう。
これだけでも相手の火力を半分~1/3程軽減出来る可能性があります。
特に相手がオートカノンやパルスレーザー装備であれば、敢えて500mオービットして角速度を付けた方が却ってダメージを抑えやすい場合もあるので、実戦で数をこなしながら色々試してみると良いでしょう!
・相手が遠距離タレットを装備していた場合
相手がレールガン、アーティレリ、ビームレーザーを装備している場合は、500mでオービットするのが有効です。
もし距離を縮められないようであれば、後半で相手に逃げられないよう真っ直ぐ接近して、純粋な火力・タンク力勝負に出ても良いでしょう。(特に相手がレールガンやアーティレリ装備で火力が低い場合)
ただし、ビームレーザー装備のトーメンターやエクスキューショナーについては火力がとても高いので、直撃をかわせないようなら無理せず即逃げた方が無難です。
・ 相手がロケットを装備していた場合
スクラム圏内でロケット艦と戦う場合、基本的にはどう動いても相手の攻撃が直撃する事になります。
かわせない以上は自分の火力がMAXになるよう戦った方が良いので、近距離型のトリスタンのようにタレットを積んでいる船であれば、相手に対して真っ直ぐ接近or退き撃ちするのが有効です。
もし自分もロケット艦だった場合、序盤は相手の様子(相手が繰り出してくるモジュールや速度、回復量等)を見つつ7000m台でオービットし、いつでも脱出出来る体制を作っておくと良いでしょう。
勝てそうなら距離を詰めて相手を確実に捕まえる戦い方に切り替え、負けそうなら逃げましょう。
ちなみに相手から逃げる際は、ABだけでなくスクラムとWEBもオーバーロードする事を忘れずに!
もし相手も同じようにスクラム・WEBをオーバーロードしていた場合、燃やしてないと10㎞以遠で先にこっちのスクラムとWEBが外れ、速度負けしてしまいます。
どうしても勝てない場合は、一時的に相手の射程外(スクラム圏外)から攻撃するのも手となります。
特にロケットは発射から着弾までに3~4秒程タイムラグがあるので、相手に対して8000~9000m以遠から真っ直ぐ退き撃ちする事で攻撃を回避出来る事があります。
・相手のロケットの射程が10㎞で着弾まで3秒かかると仮定した場合
例えば、上の図のように距離が8300m程空いている状態で、お互いの速度が約600m/s程だった場合、発射した瞬間のお互いの距離は8300m(射程内)となりますが…
・3秒後
3秒後には(着弾する頃には)発射地点との距離が10100mとなるため、相手のロケットは外れ、こっちの攻撃だけが相手に当たる事になります。
しかも船同士の距離はあくまで8300mのままなので、こっちのスクラム・WEBは相手に当てたままにしておけます。(いっそポイント自体を放棄して、序盤だけ10数kmから退き撃ちするのも手です)
ただし、相手が反転して自分がそれを追ってしまうと、これと全く逆の事が起きる事になるので、その点は注意が必要です。
いずれにしても、ロケットは標的の速度が遅い程実効ダメージが高くなるので、ABをオーバーロードする等、出来るだけ最大速度を維持して戦う事を心掛けると良いでしょう。
【遠距離戦におけるミサイル、ドローン艦の戦い方】
・代表的な船:コンドール、トリスタン等
・立ち回り方:MWDを装備して20㎞台をカイト。近距離艦の射程外から攻撃
・長所 :高機動。自分の動きで火力が左右されない
・弱点 :低タンク+低DPS。スクラムが当たると行動不能になる
ミサイルやドローンはWMDとワープ妨害器を装備したロングカイト艦の武装に適しています。
こうしたカイト艦は、近距離艦を相手に速度3000m/s以上で20㎞台をオービットして、相手の射程外から攻撃する事が基本戦術となります。
ただし、ワープスクランブラーが当たるとMWDが起動出来なくなり行動不能に陥るため、相手の13㎞以内(WEBをオーバーロードした時の射程)には決して入らないよう操艦する必要があります。
特に相手のスリングショットには要注意です!
・スリングショットとは?
スリングショットとは、主に近距離艦がカイト艦をワープスクランブラーでポイントする為に行うカウンターマニューバの事です。
具体的な方法としては、以下の手順となります。
1.カイト艦に対して、一旦距離を取ります。
そうすると、カイト艦は近距離艦に逃げられないよう接近しなくてはいけなくなります。
2.カイト艦が接近してきたところを狙い、AB・WEB・スクラムをオーバーロードした状態で接近する
そうするとお互いの距離が一気に縮まるため、上手くいけば相手をポイント出来ます。(コツとしては、相手を「前後」に揺さぶるようなイメージです!)
これとは逆にカイト艦のポイントを振り切って脱出する事を目的とした「逆スリングショット」という技もあり、こっちはカイト艦に対して一旦接近→スクラムレンジに入らないようカイト艦が距離を取ろうとしたところを狙って相手の反対側へ飛び、ポイントを振り切って脱出する…というマニューバになります。
それぞれ交互に行う事で相手との振幅が大きくなり、上手くポイントor脱出出来る可能性が高くなります。
特に逆スリングショットに関しては、自分より速度で勝る近距離カイト艦から脱出するために用いる事もあるので是非マスターしましょう!
・カイト艦のスリングショット対策
要点としては「上手に7000mオービットするコツ」でお話した事と同じです。
まず「オービット」のデフォルト距離は20㎞より短くしましょう。(私の場合は「一定距離を維持」も含めて17㎞に設定し、19~20㎞台をキープするようにしています)
もし相手との距離が21㎞以上離れたら「一定距離を保持」を選択し、すかさず「オービット」を選択してみて下さい。
それでも挙動が安定しない場合は「オービット」のデフォルト距離を短くしてみましょう。(私の場合は500~1000m刻みで調整していきます)
もちろん必要に応じてワープ妨害器をオーバーロードする事も忘れずに、最低で5秒に一度は相手との距離を確認しましょう。
【参考動画】
また、カイト艦はアウトポスト内で相手を待つ事が一般的ですが、相手を待っている間は、ビーコンに対して15㎞台の距離を維持しておくと良いでしょう。
こうする事で、初動から相手に対して真っ直ぐ退きながらオービット出来ます。
ただし高確率で設定したデフォルト距離をオーバーランするので、挙動が安定するまではワープ妨害器をオーバーロードしておきましょう。
さらにこの時、MWDをオーバーロードしておけば、MWD装備のアンチカイト艦に対してもポイントされるリスクを減らせます。(これやってないせいで私に捕まったスライサーがメッチャ多いです!勿体ない!)
・弾薬、ドローンの選び方
-攻撃属性について
基本的にどの属性で攻撃するかは、zkillboardで相手のFitを調べた上で考えた方が良いのですが、船やFit毎に「シールド・アーマーのどっちでタンクする船なのか」というのは大体決まっています。
もし判断に迷った場合はアーマータンク艦にはEXPで、シールドタンク艦にはEMで、ブリーチャーのようなシールド・アーマー両タンク艦にはKINかTHEで攻撃すると良いでしょう。
特に近距離仕様のT1FGはマーリンやケストレルも含めて大抵アーマー+ハルタンクなのでEXPが弱点になります。(例外なのは、スラッシャー、コンドール、ブリーチャー、カイト型のトリスタンくらいです。下記参考資料も是非ご覧下さい)
・【船毎のタンク量と防御方式の一覧】を参照
http://eve-beautyhunter.seesaa.net/article/483775414.html
-ロケットの場合
PvPでは性能とコストパフォーマンスの観点からNAVY弾を使う事が一般的です。
最低でも「カルダリ海軍仕様ノヴァ(EXP)、スコージ(KIN)、インフェルノ(THE)、ミョルニール(EM)ロケット」の4種は必ず載せておき、相手の弱点属性に合わせて戦う前に装填しておきましょう。
また、WEBを2つ掛けたり、MWDを装備した船にスクラムとWEBを掛けた場合等、相手の速度を300m/s台まで落とせる状態では、NAVYロケットよりレイジロケット(T2)の方が実効ダメージが高くなります。
レイジロケットも4種全て積んでおくと良いでしょう。(最低でもノヴァ・ミョルニールレイジロケットは必ず載せましょう)
ジャベリン弾については使う機会はあまり多くありませんが、ごく稀にミドルカイト艦と戦う場合や、ミラーマッチ戦で使う場面が出てくるので、最低でもノヴァ・ミョルニールジャベリンロケットを1~2マグ分程度は持っておくと良いでしょう。
-ミサイルの場合
ミサイルもロケットと同様、NAVY弾を使う事が一般的です。
最低限「カルダリ海軍仕様」の4属性弾全てを載せておき、相手の弱点属性に合わせて戦闘前に装填しておきましょう。
T2弾については基本的に不要ですが、相手が駆逐艦以上の大きさ(シグネチャ半径)だった場合は、フューリーミサイルの方が実効ダメージが高くなります。
ただし、FG相手に使うと却って実効ダメージが下がるので、念のため積んでおくくらいで良いかと思います。
-ドローン(トリスタン)の場合
ドローンに関してはT2版を使うのが一般的です。
人によっては特定のドローンを積めるだけ積む事もありますが、個人的にはドローンベイにホブゴブリンⅡx2、ウォリターⅡx3、アコライトⅡx3を載せて、戦闘時はホブゴブリン2機を展開→相手がアーマータンクならウォリアーを、シールドタンクならアコライトを出すのが良いかと思います。(昔トリスタンの世界総合キルランク2位のTWAN Cesailleさんに教えてもらった運用法です)
この方法なら相手に応じて弱点属性を攻撃出来ますし、EXP(ウォリアー)、EM(アコライト)どちらを出したとしても、火力に大きな偏りが出ません。
さて、いかがでしたでしょうか?
正直、文字でも図でもなかなか分かりづらいとは思うのですが、困った時のヒントになれば良いなと思います!
でわでわ!