今月のアップデートでFWの仕様がかなり大きく変わりましたね!
詳しくはコチラをみて頂きたいと思うのですが…
・2020年3月リリースのパッチノート(英語原文)
https://www.eveonline.com/article/q6z2qy/patch-notes-for-march-2020-release
・2020年3月 アップデート(B-OSP wiki)
https://seesaawiki.jp/eveonline_b-osp_wiki/d/2020%C7%AF3%B7%EE%20%A5%A2%A5%C3%A5%D7%A5%C7%A1%BC%A5%C8
お分かりの方もいらっしゃるかと思いますが、今回の仕様変更は今後のFWエリアでの戦い方や、索敵の方法などが大きく変わる可能性のあるアップデートとなっております。
特に以下の3点は、FWエリアで戦うほぼ全てのPvPerに影響を及ぼす仕様変更でしょうね。
1.義勇軍に参加してないプレイヤーが、FWサイトのアクセラレーションゲートを起動すると、容疑者フラグが付くようになった。
2.アクセラレーションゲートの起動可能距離が90㎞になった。
3.「Large(大型)」が「Open」に名称変更となる代わりに、BSのみが侵入できるサイトとして、新しい「Large」が追加された。
特にFG乗りのSolo PvPerとしては、この1と2の仕様変更はかなり興味深い変更点ですね!
ちょっと色々と思った事があるので、今回はこの1と2のアップデートについて、いくつか個人的に思った事を色々書いてみようかと思います。
1.義勇軍に参加してないプレイヤーが、FWサイトのアクセラレーションゲートを起動すると、容疑者フラグが付くようになった。
これについては、メリット・デメリットがそれぞれあると思いますので、それぞれ細かく説明したいと思います。
-メリットその1-
・セキュリティステータス(以下SS)が下がりづらくなった。
-デメリットその1-
・ゲート前やST前などで撃たれる可能性が高くなった。
今までFWエリアでのPvPと言えば、非アウトロー(SSは-5.0以上の人)や容疑者・犯罪者フラグの立ってない人を先制攻撃する事が多い為に、SSが下がりやすく、まめに調整しないとすぐにアウトロー化していくというのが常でした。
しかし、今回の仕様変更により、サイト内での戦闘(非義勇軍同士の勝負)に関しては、お互いに容疑者フラグが立ったままの状態で戦う機会が多くなるので、結果的に双方のSSが下がりづらくなったという事になります。
ちなみに、ゲートを起動する事で容疑者フラグが付いたからといって、SSが下がる事はありません。
実際に何度か戦ってみた感じ、今までよりSSを気にせずに、気兼ねなく勝負できるかなぁという感じがしますね。
ただ、あくまでサイトを起動する事で容疑者フラグが立つようになっただけの事なので、義勇軍所属のプレイヤーなど、フラグの立ってない非アウトローを攻撃すれば、当然SSは下がります。
◆治安システムと各種フラグ・タイマー
https://eveonline-japanwiki.com/technic/security-and-flag
また、これは今に始まった事ではありませんが、容疑者フラグが付いているという事は、どこであろうと誰からも合法的に攻撃されるという事です。
今までよりフラグが立ちやすくなった分、大なり小なりスターゲートやST前で撃たれる可能性も高くなったという事なので、そういう意味での緊張感も増えたように感じます。
もっとも、アウトローの人達にとっては、SSが-5.0以下の時点で元から誰にでも撃たれるワケなので、これはデメリットにはならないと思いますし、非アイトローの人達にとってみても、フラグが消えるまでST等で大人しくしていれば、一応回避可能なデメリットだとも言えます。
ただ、私みたいにローミング形式で戦う非アウトローの場合、一々サイトに入って容疑者フラグが付く度、15分以上もST等に缶詰になってたら交戦機会を逃しちゃいます。
なので、どうしてもフラグが付いたままの状態で、あちこち飛び回らざるを得ない場面も多々出てきます。
その結果、スターゲートやST前などで突発的に戦闘が起きる可能性も多少は増えるんじゃないかと思いますが、逆に自分が相手を狙うって場面も増えてくるはずですし、思わぬキルが取れるかもしれないので、やはり一概にデメリットであるとは言えないでしょうね。
ただ、今まで以上にフラグの事をよく理解した上で、適切にリスクを回避する工夫をしておかないと、無駄死が増える可能性がありますので、その点には注意が必要と言えそうですね。
-メリットその2-
・サイト内の船に誰が乗ってるのか読みやすくなった。
このメリットは本当にデカいですね。
実は今回私が一番お話したかったのがココです!
今まで、サイト内にいる相手(船のFit)をzkillboardで予測する際は、ローカル内にいるプレイヤーをしらみ潰しに順番ずつ調べていく必要がありました。
しかし、今回の仕様変更により、容疑者フラグが立っている人物は「15分以内にゲートを起動した可能性が高い」=サイト内にいる可能性が高い人物であるという事を意味するようになりました。
という事は、今後サイト内にいる相手(船のFit)をzkillboardで予測する際は、容疑者フラグが立っている人物から優先的に調べた方が早く見つかる可能性が高い=より効率的な索敵ができるという事になります。
もし、容疑者フラグが立っている人を全員調べても相手を特定できない場合、次にサイト内にいる可能性が高いのは、義勇軍所属のプレイヤーです。
義勇軍所属のプレイヤーはゲートを起動をしてもフラグが立ちませんからね。
特に、容疑者フラグが誰にも立っていない状況でサイト内に船がいれば、それは義勇軍所属のプレイヤーの可能性が高いという事になります。
もっとも、サイトに船が映っていながら容疑者フラグが付かない場合の例外は他にも考えられます。
例えば…
・サイト内に入って15分以上が経過した事でフラグが切れた。
・ゲート前にいるだけで、まだゲートを起動していない。
・たまたまサイトから1AUの場所にワープしていただけだった。(サイトにはいなかった)
こういった可能性もなくはないですが、いずれにしても、容疑者フラグが付いた相手や義勇軍所属プレイヤーを調べても相手を特定できないのであれば、残る可能性は、フラグが立っておらず義勇軍にも所属してないプレイヤーか、単に見落としがあったという事になるので、その辺りを洗えば良いワケです。
また、サイトに船が映ったと同時にローカル内の誰かに容疑者フラグが立てば、その人物がゲートを起動した=その船の乗り手であるという可能性が極めて高いって事にもなります。
逆に、サイト内に船が入ったにも関わらず、ローカル上で容疑者フラグが新たに立たなかった場合、そのサイトに入った船の乗り手は、義勇軍所属のプレイヤーの可能性が高いって事になります。
実際にサイト内に入ったかどうかというのは、ゲート前にワープして、船がいない事を確認すればより確実にわかるワケですが、おあつらえ向きに今回の仕様変更で、アクセラレーションゲートの起動可能距離が90㎞まで一気に広がりました。
なので、遠くからゲート前の様子を見つつ、すぐにゲートに入れるようになったので、一々100㎞バックして様子を見て、自力で走るか別の場所にワープしてから再ワープ…といった手間をかけなくてもよくなりました。
ただし、前述のような例外はあり得ますし、そもそも容疑者フラグが立っているからといって、必ずしもゲートを起動した事で付いたフラグであるとも限りません。
なので、確実性を取るのであれば、やはり全員のキルボをチェックするに越した事がないのは確かですし、そこまでやっても予想を外す時は外すと思います。
とは言え、ローカルの人数が多くて全員のキルボを見切れない場合や、キルボ上で同じ船に乗っている記録がある人が2人以上いて、どっちが乗っているのか判断が付かない場面などでは、こうしたフラグの有無や義勇軍であるかどうかというのが、今後重要なヒントの1つになってくると思われます。
Solo PvPやスカウトでzkillboardを活用している人は、容疑者フラグにも注視して、色んなケースを頭の中でイメージしながら索敵する必要が出てきそうですね。
-デメリットその2-
・フリートやゲートキャンプに気づき難くなった。
今までは、容疑者フラグが付いた人がやたらと多い場合は、Small Gangフリートやゲートキャンプをやってる可能性が高いと考える事ができたのですが、今回の仕様変更で容疑者フラグが付いた人が必然的に多くなるので、こうしたフリートの存在やゲートキャンプの存在をローカルだけで予想するのがやや難しくなりました。
ただ、これもやはりzkillboardを見たり、フラグが立ってる人が多いローカルではDスキャンで自分が飛ぶ先を常に確認したりするようにしていれば、ある程度回避可能なデメリットであると言えます。
あと、今回の仕様変更では、犯罪者フラグについては何も変更がないので、やたらと犯罪者フラグが多い場合は、ゲートキャンプ等が行われている可能性が高いと予想する事ができます。
犯罪者フラグってLow-secでもあまり付かないですからね。
特に、サイト内でカプセルをキルした場合は、今後は義勇軍でもない限り、犯罪者フラグが付かないはずなので、状況によってはむしろ今までよりゲートキャンプやステーションキャンプの存在に気づきやすくなるはずです。
一概に言う事はできないかもしれませんが、冷静に状況を分析すれば、ゲートキャンプやフリートの存在に気づくというのはそれ程難しい事ではないので、視野を広く持って、ローカルの危険を察知できるように努めたいところですね。
2.アクセラレーションゲートの起動可能距離が90㎞になった。
これも衝撃的な変更ですね!
この変更でゲート前での戦闘というのは、大きく変わる…というか、そもそもゲート前での戦闘自体がこれで起こりづらくなりましたね。
まず、ゲート前での戦闘というとどういうものがあるかと言えば…
・クローク艦やリコンシップが待ち伏せしていて、ゲート前に来たFGやDDを一方的に倒す。
・ゲート前にフリートのベイトがいて、来た相手を捕まえると同時に、他の船が突撃してくる。
・カイト艦が20㎞くらい距離を空けて、ゲート前に来た近距離艦を待ち伏せする。
といった、小型艦への「罠」に近いものが多かったワケですが、そもそも、何故こういう罠が成立していたかというと、これはゲートを起動する為には、ゲートの近くに行かなければいけなかったからです。
しかし、今回の変更でゲートの起動可能距離が90㎞になった事により、わざわざゲートの前に行く必要がなくなったワケなので、これで事実上、小型艦に対するアクセラレーションゲート前でのトラップというのは大幅に弱体化・無力化されたと言えると思います。
また、ゲート前にランディングした瞬間に、FAC艦やパイレーツ艦と偶然かち合ってしまったり、複数のFGが飛んできてそのまま落とされる…といった事故が度々あったと思うのですが(特にT1FGを使っているとよくあった事ですが)、今後はそういった事故もかなり減ると思います。
ただし、FWエリアでは、STやスターゲート等で偶然かち合った者同士がしばらく睨み合った後、どちらかがサイトに飛んで、もう片方がそれを追いかけ、戦闘開始となる…という場面も多々あるのですが、この場合に関しては、お互いの出発地点が同じなので、指定したワープ距離が被ると、至近距離でランディングするという事も起こり得ます。
50kmだと、ギリギリでラケシス等のポイントレンジが伸びるタイプ等の船に捕まったり、長射程の船に一撃で落とされる危険性が増えるので、そういう可能性を少しでも減らしつつ、即ワープインできる距離という事で、70kmバックでワープする事が今後スタンダードになっていくんじゃないかと思います。
特に、これは主にFG同士の勝負の話になりますが、もし同タイミングで、同じ出発始点からサイトに飛ぶ場合、カイト艦であれば100㎞か、50㎞でワープインすると、初動で相手をポイントしやすいんじゃないかと思います。
この辺りのワープインの駆け引きっていうのも、地味に今後増えていくと思うので、周りの人達がどれくらいの距離でワープインしているのか、今後注目したいと思います。
※検証の結果、100㎞バックでギリギリ90㎞内にワープインするようです。
サイト内に確実に入りたい場合は、今後はゲートに対して100㎞バックするのが良いかと思います。
いやぁ…今回も随分長くなっちゃいましたw
度々言及しているように、今回の変更は本当にFWエリアでの戦闘や索敵の仕方を大きく変える可能性のあるアップデートで、考えれば考えるほど、色んなアイディアが浮かんできますね。
個人的に、ずっとFWエリアでPvPerとして遊んできた立場としては、久しぶりにFWにフォーカスが当たった事はすごく嬉しいですし、実際に、FWエリアは今結構盛り上がってます!
感覚的には2~3年くらい前のFWエリアが盛り上がってた頃の感じに近いですね。
初心者さんもちょくちょく見かけるようになりましたし、今回のアップデートでFGでのバトルが結構やりやすくなったので、これを機に、FWエリアが益々盛り上がってくれると嬉しいなと思います!
でわでわ!