2018年10月16日

Dual WEB Fitとカイト艦(カイトの注意点や練習法)

さて、前回はLow-secのSolo PvPにおける「強いT1FG」と、Fit構築時の指標にすべき「性能の基準」についてお話をしました。
ただ、前回は割とスタンダードな近距離タイプの船にフォーカスしたお話をしたので、今回は近距離艦に対抗出来る他のFitコンセプトについて触れたいと思います。



【Dual WEB FitとカイトFit】

普通の近距離艦は多くの場合、Mid Slotに「AB・WEB・スクラム」を1基ずつ載せた構成になっています。
また、12機ある戦闘タイプのT1FGのうち、8機はタレット艦であり、Solo PvPでは大抵、近距離艦としてFittingされています。

特に、前回挙げたトーメンターやインカーサスは、優れた攻撃性能とトータルバランスを持った近距離タレット艦ですが、タレットは射程距離やトラッキング性能の関係上、短距離砲(ブラスター等)なら7000m以遠で、遠距離砲(ビームレーザー等)なら500mでオービットする事で、およそ半分~1/3以上(ほぼノーダメージの状態)までダメージが減衰するという致命的な弱点を抱えています。(ブラスターに対して500mオービットするだけでも、半分程度ダメージに差があります。)
つまり、いくら高い攻撃力を持ったタレット艦と言えど、速度面で大きく差をつけられタレットの攻撃が当たらない状況に持ち込まれれば、本来の高い攻撃力を発揮する事は出来なくなるという事です。

こうした弱点を突けるのが、WEBを2基搭載してスクラムレンジ内でのレンジコントロール性を高めたDual WEB仕様の船や、MWD等を使って高速で15~20km台の距離を維持し、スクラムレンジ外から遠距離攻撃を仕掛けるカイト艦になります。

まず、それぞれの特徴をおおまかに見てみましょう。



-Dual WEB Fit-

Dual WEB Fitは、WEBを2基を装備する必要がある為、ABとスクラムも載せようとすれば、必然的にMid Slotが4つ必要になります。
T1FGの中でMid Slotを持つFGは、ブリーチャーケストレルマーリンコンドールスラッシャーの5機となる為、この5機については、Dual WEB Fitの可能性を考慮する必要があります。
特に、Low-secで用いられる事の多いブリーチャー、ケストレル、マーリンの3機については注意が必要であり、さらにスクラムレンジ内で特定の交戦レンジを持たないロケット艦はタレット艦にとって大きな脅威になり得ます。

ただし、元々Mid Slotが多い船は本来シールドタンクに適性を持っている事が多い為、防御力が犠牲になりがちです。
また、WEBを2基起動し続ける上にほぼ確実にアーマータンクとなり、何かとキャパシタ消費が多めになるので、Neutに弱いという弱点もあります。

その為、ロケット艦やトリスタンのようなドローン艦との戦いでは防御力不足に陥る上に、後述するカイト艦に対する対抗手段がなく、少々極端なFitコンセプトであると言えますが、タレット殺しのSolo艦としては、無視できないものがあります。

タレット艦側の対策としては、序盤のうちに高火力で出来るだけ大きなダメージを与えるか、遠距離砲を使いつつ、Neutを1基載せておき、近づいてくる船のキャパシタを吸い上げてしまうといった方法がありますが、正直Dual WEB艦に軍配が挙がる事が多いと思います。



-カイト艦-

15km~20km台を速度3000m/s以上のスピードで高速移動しつつ、スクラムレンジ外から攻撃するカイト艦は、Solo PvPでは定番のFitの一つです。

24km以上の遠距離から攻撃出来る手段さえあれば、どんな船でもカイトFitに仕上げる事が出来る為、Solo PvPにおいてはいかなる相手であっても、常にカイトFitである可能性を考慮に入れておく必要があります。
特に、カイト艦として用いられる事がありながら、近距離Fitも存在するトリスタンは、実戦においてカイト艦なのかどうかが非常に読みづらい曲者として恐れられています。
構築時はDPS100以上、MWD装備で速度3300以上(AB装備の場合は1500m/s)を目指すと良いでしょう。

基本的にはMWDとワープ妨害器を用いたタイプが主流であり、Low Slotやリグで火力とスピードを補強するといった構成が多いのですが、アトロンのように元々足の速い船の場合、ABを装備して15km台をカッチリとキープするミドルカイトFitというタイプもごく少数ながら存在します。

なお、MWDを装備したカイト艦は、スクラムが当たるとMWDが止まってしまう為、素早く旋回出来るように Nanofiber Internal Structure II 等を使って、最高速度と旋回性能の両方を強化している事が多いです。(ちなみに、EVEにおいては旋回性能を上げる事で、より早くトップスピードに到達する事が出来ます。)

また、相手が逃げないように高速でワープ妨害器のポイントレンジをキープしつつ、オーバーロードしたWEBが届く(スクラムが届く可能性が出てくる)13kmより内側へ入らないようにする必要がある為、操艦がかなり難しいという難点もあります。


-カイト操艦時の注意点-

ちなみに、船に与える指示の一つである「オービット」は一度指示を出した後は、相手との距離に変動があってもあまり(というか全く)反応してくれません。
このような状態に陥ると、相手が近づいてきたり離れていったりしても、予定したコースを忠実に飛び続け、最終的には一方向に向かってどこまでも永遠にすっ飛んでしまいます。

そこで(これは私個人の我流の操艦方法になりますが)、こういう時は一度「一定距離を保持」等の指示を出して、1秒程度の間を空けた上で、もう一度「オービット」の指示を出せば、再び「オービット」で指示した距離を維持して旋回を始めてくれます。

近距離カイトでも同じ事が言えるので、相手との距離に1~2km程の変動があった場合は、一旦「一定距離を保持」の指示を出してから、直後にもう一度「オービット」を指示しましょう。(私は大体5~10秒に1回はこの操作をやってます。)

ついで言うと、「オービット」と「一定距離を保持」は大体同じくらいの距離をあらかじめ指定しておくと良いです。
特に、遠距離カイトの場合、相手との距離が13km以下になれば即アウトなので、両方とも大体17~19km程度に設定しておくと、相手がスリングショット(一度離れて、もう一度全速力で突っ込んでくるカイト艦へのアンチマニューバ)を仕掛けてきた時も対応しやすくなります。



-接敵時の注意点-

・・・もっとついでに言うと、Low-secのPvPにおいて、カイト艦は大抵アウトポスト内で、ワープ先であるビーコンに対してある程度、距離を取って待ち構えている事が多いですが、待ち構える際の距離は20km台よりも、すこし近めの15kmくらいにしておいた方が良いです。
20km台では、交戦開始時に相手に向かって近づくような動きになってしまい、初動で相手に捕まる可能性が高くなりますが、あらかじめ短めの距離で待ち構えておけば、相手がこちらに対して接近してきても、自分は相手から離れるように動く事になる為、捕まる可能性が低くなります。
この時、自分のMWDを1~2サイクル程度オーバーロードしておけば、同じMWDを搭載するアンチカイト艦に対しても、確実かつ安全に距離を取れる可能性があります。(さすがに元々の速度で負けていた場合はどうにもならないですが・・・。)

・・・・・・もっともっとついでに言うと、EVEにおける物体間の距離の表示は結構インチキなので、例えば、相手と自分の距離が近づいてる時、自分の画面上の表示では15km台となっていても、実際には13km以内まで「近づいてる事」になっている場合があります。
酷いと13km以遠(17km台とか)でポイントされてしまう事があるので、あまり画面上の数字ばかりをアテにせず、自分の勘で距離間を掴めるくらいまで走り込むといいでしょう。



-shu oisibb流カイト練習法-

特に、Hi-secのアステロイドベルト(NPCが出てくるSS)で、鉱石やNPC相手にオービットとキープレンジの切り替えの練習をしたり、スリングショットを想定した動きの練習を毎日やっていれば、操艦技術はそれなりに鍛えられます。

旋回時の速度変化や、どれくらいの距離でどのくらい角速度が付くのか等、戦闘時では注力して見ていられないような事をジックリ見ておく事が出来ます。
よく観察すれば、自分の組んだ船の特徴や、様々な挙動の前兆に気づく事が出来るようになるので、これからPvPを始める人には是非一度やってみて欲しいと思います。



さて、次はいよいよ、私のブリーチャーについてお話をしたいと思います。
(次回へ続く)
posted by shu oisibb at 02:54| Comment(0) | PvP考察集(Fit構築・戦術等) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする